なぜ近年の閉塞感があり社会がドンヨリとしているのか考えた

社会情勢を天気に例えると雨か曇りとしか思えない

近年稀にみる好景気、人手不足とマスメディアが煽っても

求人が増えたのはサービス業や運送業など低賃金な奴隷労働ばかり

数十年まえのように過酷な運送業でも高収入が約束されているのならば

いくらでも新規の人材は増えるだろう

しかし大型車両を運転する技術の対価としての今の賃金は適正だろうか?

サービス業もしかり低賃金しか企業が提供できないのなら

それなりのサービスの仕事しかできなくても問題ないはずだ

先日、インドカレー専門店に行って食事した

ウェイターとして接客したのは

浅黒のインド人?ネパール人?だったのだが

何言っているのか分からなくて?

何度も聞き直していたら

インド人「チッ」

と舌打ちされてしまった

サービス業もグローバル・スタンダードはこの程度なんだろうなと感じた

日本のサービス業は過剰なサービスを店員に押し付けている

日本人の人の良さに企業がつけこみ過剰なサービスを無理強いさせているのだろう

高収入なら優秀な人材を確保できるが、低収入ならそれなりの人材しか得られない

人手不足の背景には奴隷労働を拒否する人たちの無言のアピールなのだろうか

かっては日本は世界をリードする経済大国だった

Japan as No.1

とかいって日本人は有頂天になっていました

しかし世界No2の経済力を誇っていた日本は過去の栄光にすぎません

だんだん日本人の懐具合が寂しくなり

日本人は実態と理想の区別がついてないんじゃないかと思う

若い世代はそれでも社会に適応しようと奮闘しているが

40歳~上の世代はかっての栄光を引きずった日本をまだ心のどこかに持ち続けている

しかし現実は非正規労働を始めとして

新卒で正社員にならないと一生、非正規労働として

低賃金、リストラの恐怖と戦いながら生きていかなくてはならない

かっては企業が終身雇用と年功序列により

たとえ過酷な労働でも努力が成果として還元される事を約束されていた事が

希望をもつ原資だったのかもしれない

希望とは努力が報われるときに生まれる(ランドルフ・ネッセ)

努力が報われない、一度失敗したら終わりという社会では

この閉塞感は拭えないし、どんどん衰退していってしまう